自立サポートセンターゼロイチ
センター長 成田 智弘
先日、札幌市北区の「グループホームみなふれんどプラス」の支援者の方々を対象にした研修会で講師をさせていただきました。
今回の研修でも、私が考えた「スリーライン支援法」をベースに、生活支援と個別性・相手の話を聴く(関係づくり、場づくり)などについてお話しをさせていただきました。
支援者さんから「グループホームに入居されている利用者の方々に、より良い支援を提供しようと支援の質を向上させたいと思いながら支援に当たっている」という話を聞く事ができました。
質問コーナーでは、「利用者さんに満足してもらう支援とは?」という内容が支援者の方から挙げられました。
「寄り添う事の大切さ」「寄り添う事の限界」などについて、スリーライン支援法と重ねながらお話しさせていただき、支援者の皆さまと共に支援に対する学びを深めました。
福祉の現場では、利用者に寄り添おうと日々支援者の方々が努力しています。ただ、利用者さんに寄り添う事に終始する支援では、支援者が疲弊してしまいます。福祉の支援者は、利用者さんから受ける言動や行動で心を痛めて家に帰ってからも悩み続けている事も少なくありません。私自身もその様な感情で眠れない夜を過ごす事があります。
ゼロイチの支援では、対象者の方々に寄り添う事と同時に、対象者の方々と接する中で感じた支援者側の感情も丁寧に伝える事を大切にしています。難しいケースになればなるほど、支援者側が透明に対象者に気持ちを伝える事が必要になると感じながら支援に当たっております。