札幌市中央区の福祉事業所バルディア桑園のスタッフの方々を対象にした研修会で、講師を行いました。

自立サポートセンターゼロイチ 

センター長 成田 智弘

先日、中央区の福祉事業所「バルディア桑園」のスタッフさんを対象とした研修会で、講師を

させていただきました。

私が講演させていただいた場所には数名の参加者さんの姿がありましたが、その他の参加者さんはリモートによる参加というスタイルでした。自身としてリモートで講演を行うのは初めての体験でしたので、始まる前から不安も感じながらのスタートでした。

研修の内容は、私が考えた「福祉支援に活かすスリーライン支援法」に加え、「障害者虐待・身体拘束」について現場での事例を基にしながら進めていきました。

虐待の中でもネグレクト(放置)は、身体的虐待(暴力など)や心理的虐待(精神的苦痛など)に比べて、その状態をイメージ化する事が難しい印象があります。

対象となる方の自己決定(自分で決める)・自己選択(自分で選ぶ)を尊重し過ぎた結果、別の角度から見ると「それって放置?虐待にならないか?」と感じてしまう場面も少なくありません。

親が子供に踏み込む事が出来ず、現状を放置してしまう事態になっているケースも少なくありません。外から見ると「親子だから話し合えばわかるでしょ」という様な声が聞こえてくる事もありますが、親子だからこそ曖昧になっていて分かり合えなくなっているケースも少なくありません。

家族という固定化された関係の中では、家庭内でうまく流れていない課題に対して客観的に分析する事が難しくなります。そのため、状況を客観視する第3者の目が必要となります。その役割を担いたいというのが、私たちゼロイチの想いです。