ワンダーストレージクリエイション株式会社にて、研修の講師をしています。(今回は、白石事業所さん1回目)

自立サポートセンターゼロイチ
センター長 成田 智弘

ワンダーストレージクリエイション株式会社にて、研修の講師をしています。(今回は、白石事業所さん1回目)

就労支援事業所「ぐろーあっぷ白石」職員の皆さまの研修風景

写真は、就労支援事業所「ぐろーあっぷ白石」職員の皆さまです。
約15名の方々が参加してくださいました。1月の「美香保」「西町」事業所の時に比べて参加してくださった人数が多かったため、緊張感でいっぱいでした。
私のいつものスタイル、「みなさんの中でお話したい事があればそこからスタートします」という流れで始めました。

参加者の方々から、

「やる気が感じられない、言い訳をしている、自分から逃げている様な利用者にどの様に接すればいいか」
「アルコール依存の方と接する接し方はどうすればいいか」

など、既に時間も経過している事もあり記憶も薄くなっていますが、その様な内容が挙げられました。

人間関係の中では多くの場合「どうしたらいい?」とか、「こういう人とはどんな風に接したらいいの?」などと言われたら、「こんな風にやってみたら」「私の経験ではこの様にしました」など、聞いた側にある答えを伝え返します。しかし、その様に伝えて方法・やり方を理解して覚えても、その様に出来ないのが人間の姿です。(方法で解決する問題は、比較軽い範疇の悩みが多い)

支援者が人間をどの様に捉えているのか(人間観)は、支援を行うにあたって重要な分かれ道になります。「方法を覚えて、その様にやり方を理解出来たらできる」という事に重点を置いている支援者ならば、その様な支援を展開していきます。しかし、人間はそんなに簡単なものではありません。そのため、必ず支援は息詰まります。人は、こちらが思った通りには変化してくれません。「わかっているけど、できない、辞められない、変われない・・・」という状態が起こります。

「人間とは、その様に複雑な存在だ」と、支援者が自分の人生で実感できれば、目の前に居る利用者に対する支援者側の見え方・聴こえ方・捉えも変わっていきます。
思考(考えて)で解決されない問題を扱う工程があります。それは、人間の有機体(感情)に触れていくことです。有機体に触れるとは、身体(生命体)には存在するけれど、言葉になっていない無意識の部分を聴くことです。

ここで、上記で出ていた、参加者の方々からの言葉をもう一度見てみましょう。

「やる気が感じられない、言い訳をしている、自分から逃げている様な利用者にどの様に接すればいいか」
「アルコール依存の方と接する接し方はどうすればいいか」

この言葉を聴いて、私は思いました。

「あなたの中に沸いているものに焦点を当てていきましょう。そこにご一緒させていただきます。今、語っているあなたの中に全ての答えがあります・・・利用者のことではないです・・・それを一緒に探しましょう・・・さぁ、自分を語ってください、自分の中で、その利用者を通じて何を感じているのか・・・そこがはっきりすれば、自ずと自分の中で気づきが生まれます・・・」

というものです。焦点を当てて自分を見つめて言葉にしていくことで、自分の中で統合が起きてまとまっていきます。統合・まとまる事で、自分自身の支援の方向性がはっきりしてきます。

話し手が次々に入れ代わってしまい、語っているお一人お一人に焦点を絞って、じっくり聴けなかった事を反省しています。私自身も、この体験から何を学ぶのかが重要です。
自分と違った価値観を持っている人を理解しようとするプロセスを通じて、自分の価値観が広がっていきます。自分の価値観が広がれば、様々な感じ方・生き方をしている多くの人を受け入れる事ができる様になっていきます。

「共に学ぶ」を大切にしていきます。
参加者の皆さま、ありがとうございました。

自立サポートセンターゼロイチでは、大小様々な講演・研修を受けております。お気軽にご相談ください。