自立サポートセンター ゼロイチ
センター長 成田 智弘
仕事の種類を、肉体労働・頭脳労働などと表現する言葉があります。福祉の仕事は対象となる方の気持ちに触れる機会が多いため、「感情労働」と表現される事があります。
私は仕事が終わり帰宅した後も、仕事の事を考えてしまい「頭が休まらない・・・」と、脳が悲鳴を発している様な感覚になる事があります。
「頭と身体のバランスを取る良い方法は無いか?」と私が考えた方法は、羊毛フェルトの作業でした。羊毛フェルトとは、針でフェルトをチクチクと指し続け綿で形を作っていく手作業です。
針でチクチクとフェルトを指していると、指す事に夢中(無心)になり仕事の事を頭で考える隙間が無くなります。私はこうして、頭を休めて自分を整えています。(私にとっては効果抜群)
私は猫が好きなため、フェルトでは主に猫を作っています。(写真)誰に習っているわけでもなく、キットも使いません。でも、続けていると段々と上達してくるのがわかります。
支援の対象となる人から希望があった場合、一緒に羊毛フェルトの作業を行う事があります。共に行う作業を通じて、お互いの気持ちを理解し合える事もあります。
私の支援は「面談・面接」というスタイルだけで行うものでなく、対象となる方の今の状態に合わせて、その方に合う場面を設定・提供していきます。