自立サポートセンターゼロイチ
センター長 成田 智弘
先日、高齢になるご夫婦から娘さんの件で当センターに電話相談がありました。
内容は、「精神科病院に通院して治療を受けていた娘が、自分の意思で数年間通院を中断している。親から見ていて病気が悪くなっている様子があるため、何とか精神科病院への通院を再開させたい」というものでした。
電話にて詳しく現状と経過を確認すると、ご夫婦で何度も公的機関へ相談に足を運び娘の事を相談してきましたが、状況に変化が無いまま現在まで経過しているとのことでした。
ご夫婦からは「前までは一人で病院まで行っていたのに・・・」との言葉がありました。私からご夫婦へ、「娘さんがどうして病院に行かなくなったか、聞いてみた事はありますか?」と言葉をかけると、ご両親は二人で顔を見合わせて「そういえば聞いてみたことが無いなぁ・・」と。
家族という関係性ではその距離感等の問題から、現在の行動に至っている「気持ち」を確認出来ないままに、周囲が理想と思う行動を期待して動かそうとする事が多いものです。
また、「困っていません」など、言葉を聞いて「困ってないんだな」と家族の側で解釈しても、言葉に出てきていないだけで「実は困っている・・・今のままではいけないとわかっているけど、どうすればいいかわからない」など、心の底で困り感を抱えている対象者の方々にも多く出会います。
ただ、家族という間柄で「心の底」について話し合う事は難しいものです。ゼロイチでは、その様なケースにも丁寧に対応させていただいております。
ぜひ、お気軽にご利用ください。